ホームセンターのカーポートはなぜ安い？理由や注意点をわかりやすく解説

 

 

こういった疑問にお答えします。

 

雨や風、雪、紫外線から愛車を守りたい方にとって、カーポートは人気のエクステリアです。ホームセンターでは、専門店と比べて半額程度で購入できる場合もあり、予算を抑えたい方には有力な候補の一つになると思います。

 

結論から言うと、ホームセンターのカーポートは、価格重視の人には魅力的な選択肢だと思います。ただし、強度や施工の質、アフターサービスなどを考慮すると、業者選びは慎重に行うことが大事です。

 

特に、台風や積雪の多い地域では、安さだけで選ぶと後悔するリスクが高くなります。

 

この記事では、「ホームセンターのカーポートはなぜ安い？理由を解説」「どこが安い？ホームセンター3社のカーポート工事費込価格を比較」「ホームセンターは安くておすすめ？カーポート選びの注意点」などを紹介します。

 

この記事を読めば、ホームセンターのカーポートがなぜ安いのかが理解でき、自分に合ったカーポートの選び方や、施工を依頼する際のポイントがわかるはずです。

 

この記事で伝えたいことは3つ。

 

 

 

 

 

順番に解説しますが、カーポートの施工をホームセンターに依頼して後悔したくない方や、他社も検討したほうがいいのか迷っている方は、最後まで記事をご覧ください。

 

 

 

1.ホームセンターのカーポートはなぜ安い？理由を解説

 

ホームセンターのカーポートは、住宅メーカーやリフォーム専門店に比べて安く、価格だけで判断すると魅力的です。しかし、耐久性や安全性、デザイン性などが劣っていないか心配になる方も多いと思います。

 

ここでは、ホームセンターのカーポートはなぜ安いのか、その理由を3つ解説します。

 

安い理由3つ

 

全国規模で大量仕入れで規格品が中心だから

 

ホームセンターは、全国展開の強みである大量仕入れをすることで、カーポートを低価格で販売しています。

 

一度に何百台、何千台とまとめて発注することで、仕入れコストを抑えることができるのです。

 

これは、住宅メーカーや工務店では個別注文となるため、ホームセンターと同じカーポートでも、1台あたりの仕入れ価格がどうしても割高になりがちです。その点、ホームセンターでは全国の店舗で同じ商品を扱い、一括で大量に仕入れるため、価格を抑えることが可能なのです。

 

 

 

中間マージンを徹底カット

 

ホームセンターでは、中間マージンを徹底的にカットすることで、販売価格を安くすることができます。

 

これは、特定のカーポートメーカーと提携し、ホームセンター独自のオリジナル商品（自社ブランド）を展開しているため、実現することです。

 

通常は、メーカー → 卸業者 → 小売店 という流れですが、直接メーカーと契約すれば 卸業者のマージンを省ける ため、その分価格を抑えられます。

 

中間マージンをカットすることで、一般的なメーカーブランド品と比べて本体価格だけでみると、15%～30％ほど安くできるのが特徴です。

 

 

純正品と「耐風圧強度」が異なる

 

カーポートには、建築基準法に基づいて定められた「耐風圧強度」というものがあり、これをクリアする必要があります。

 

メーカー純正品は、建築基準法に基づき設計された耐風圧強度を満たしており、安全性が確保されています。しかし、ホームセンターオリジナルのカーポートは、純正品に比べて耐風圧強度がやや劣ることがあります。

 

例えば、メーカー純正品の耐風圧強度は風速36〜38m/秒相当である一方、ホームセンターのオリジナルカーポートは風速34m/秒相当が一般的（中には風速38m/秒相当のものもあります）です。この違いは、特に台風や強風が多い地域では重要なポイントとなります。

 

 

 

 

 

 

2.ホームセンターは安くておすすめ？カーポート選びの注意点

 

ーポートを選ぶ際には、ホームセンターの安さだけにとらわれてしまうと後悔してしまいます。

 

ここでは、カーポート選びの注意点を3つ詳しくご紹介します。

 

 

設置場所の環境について

 

カーポートを選ぶ際には、設置場所の環境をしっかり確認することが欠かせません。特に、風の強さや雪の量、地面の状況はカーポートの耐久性に大きく影響します。これらを考慮せずに選んでしまうと、思わぬトラブルや破損を招く可能性があります。

 

風が強い地域では、風圧に耐えられるカーポートを選ばなければ、強風でカーポートが倒れたり、屋根が飛ばされたりする恐れがあります。雪の多い地域では、耐雪性が求められ、積雪による重みでカーポートが損傷することもあります。

 

さらに、地面が不安定な場所に設置する場合、基礎工事がしっかりしていないと、カーポートが傾いたり、倒れたりするリスクがあります。

 

 

 カーポートの屋根の素材

 

カーポートの屋根素材選びは、耐久性や安全性に大きく影響します。特に、地域の気候や設置場所に応じて最適な素材を選ぶことが重要です。

 

カーポートの素材は主に「ポリカーボネート」「スチール（鋼板）」「アルミニウム」「FRP（繊維強化プラスチック）」の4種類があります。それぞれの素材の特徴やメリット・デメリットを、以下の表に簡潔にまとめました。

 

屋根材	特徴	メリット	デメリット
ポリカーボネート	軽量で強度が高く、透明度が高い。 紫外線カット機能や防音性能を持つタイプもあり。	透明度が高く、明るい: 車庫内が明るく、作業スペースとしても利用可能。 紫外線をカットするタイプがあり。	傷がつきやすい: 表面が傷つきやすいため、注意が必要。 長期間使用すると、透明感が失われることがある（特に安価なタイプ）。
スチール（鋼板）	強度が高く、耐久性に優れる。 色や仕上げにバリエーションが豊富で、デザイン性が高い。	強風や雪の重みに耐え、丈夫で長期間使用可能。 錆びにくい。	他の素材に比べて重く、設置が大変な場合がある。 価格が高め。
アルミニウム	軽量で、錆びにくい特性を持つ。 耐久性は高いが、透明度は低い。	腐食が少なく、メンテナンスの手間が少ない。 錆に強く、特に湿気の多い場所で優れた性能を発揮。	価格がやや高め。 表面が傷つきやすい。
FRP（繊維強化プラスチック）	繊維を強化したプラスチックで、強度が高く軽量。 透明度があり、耐紫外線性が高い。	比較的軽量ながら強度が高く、衝撃にも強い。 透明度があり、車庫内が明るく作業しやすい。	価格が高め。 安価なFRPは長期間の使用で変色や劣化することがある。

 

 

建築確認申請が行われるか

 

カーポートを設置する際には、建築確認申請が行われているかどうかを確認することが重要です。

 

申請をしていない場合、違法建築となり、後々のトラブルにつながる可能性があります。最悪の場合、法的な問題に発展することもあるので注意が必要です。

 

申請費用は、一般的に5万円〜10万円程度ですが、費用を抑えるために申請を省略してカーポートを施工する業者も存在します。しかし、後々問題が起きるのを避けるためにも、申請がきちんと行われているかを事前に確認することが必須です。

 

 

 

 

 

 

3.どこが安い？ホームセンター3社のカーポート工事費込価格

 

カーポートを設置する際、ホームセンターでも会社によって価格が大きく異なります。

 

ここでは、人気のポリカ―ボネートのカーポートの工事費込の価格を、「ナフコ」「コメリ」「コーナン」の3社で比較してみました。それぞれの価格や特徴をチェックし、自分に合ったカーポートを選ぶ参考にしてみてください。

 

商品名	イメージ	価格（税込） 製品代／取付費	耐風圧強度風速
ナフコ
エコマリームポート(ポリカ屋根材) KHRP-5024標準柱　1台用		98,800／36,300円～	38m/s相当
エコマリームポート(ポリカ屋根材) KHRP-5027標準柱　1台用		112,800／36,300円～	38m/s相当
オリジナル メリットカーポートNEXT 2A 51-48 標準柱 2台用		98,800／36,300円～	34m/s相当
コメリ
カーポートVR 1台用		87,000／42,000円～	34m/相当
オリジナルポートF 1台用		94,800／42,000円～	34m/相当
カーポートVR 2台用		176,000／80,000円～	34m/相当
コーナン
プリオポート　標準柱51-24 1台用		85,800／36,300円～	34m/相当
ヴァンポートR　標準柱50-27 1台用		106,800円／36,300円～	38m/相当
プリオポート　ツイン型　標準柱51-48 2台用		167,000円／72,600円～	38m/相当

 

※上記に、解体費用が15,000～30,000円ほど別途かかるのが通常です。

 

価格は各社の公式情報を基にしていますが、実際の販売価格は店舗によって異なることがあります。また、地域や設置条件によって施工費が変動するため、事前に相見積もりを取りましょう。

 

同じホームセンターでも店舗ごとに割引やキャンペーンが異なる場合があるため、複数の店舗で比較し、最適な価格と条件で契約するのが賢い選択と言えます。

 

 

 

 

 

 

4.ホームセンターにカーポートの施工を依頼するメリット・デメリット

 

ホームセンターのカーポートは安くて魅力的だけど、価格以外のことが気になる人も多いと思います。

 

ここでは、ホームセンターでカーポートを施工するメリット・デメリットを以下に、解説します。

 

 

 

 

メリット①価格が安く手が届きやすい

 

ホームセンターでカーポートを依頼する最大のメリットの一つは、価格が安く手が届きやすい点です。

 

一般的に、ホームセンターは大量仕入れを行うため、他の販売店と比べてカーポートの価格が抑えられています。

 

そのため、予算が限られている方や、コストを重視する方にとって有力な候補となるでしょう。

 

 

メリット②在庫処分でより安くなることがある

 

ホームセンターでは、在庫処分でカーポートがより安くなることがあります。これは、シーズンの終わりや新商品の入荷に伴い、在庫整理を行うためです。

 

特に、カーポートが季節商品であるため、春や夏に需要が高まり、その後の秋冬シーズンに売れ残りが出ることがあります。このタイミングで、在庫処分が行われ、価格が大幅に安くなることがあるのです。

 

具体的には、7月から8月頃のピークの時期を過ぎたあと、9月から10月にかけて在庫整理が行われることが少なくありません。また、年末や年度末の3月にも、カーポートを含む大型商品が値引きされることがあります。こうしたタイミングで購入すると、通常よりもかなりお得に手に入れることができます。

 

ただし、在庫処分品は限られた数量であるため、早めにチェックすることが大切です。

 

 

メリット③施工込みのプランで価格が明確

 

ホームセンターでは、カーポートの価格が施工費込みでわかりやすいのが特徴です。通常、カーポートの設置には商品代金に加えて施工費用が発生しますが、ホームセンターの施工込みプランなら、総額が明確で追加費用の心配が少なくなります。

 

住宅メーカーや外構業者では、事前に施工費が明確にわからないことが多く、現地調査を行った後に正式な見積もりが出されるのが一般的です。そのため、費用感がつかみにくく、予算オーバーになる可能性もあります。

 

一方、ホームセンターでは、購入時に施工費込みの価格が提示されるため、比較的スムーズに計画を立てられます。

 

 

 

 

 

 

デメリット①耐久性が低い可能性がある

 

ホームセンターのカーポートは、純メーカーの製品と比べると、やや耐久性が劣る可能性があるため、慎重に選ぶ必要があります。

 

ホームセンターで販売されているカーポートは、価格を抑えることを優先し、素材や構造が比較的簡素なことがあります。

 

特に、アルミ製のカーポートは軽量で価格が安い反面、強風や積雪などの厳しい気象条件に対応する耐久性に欠けることがあります。風や雪の多い地域では、耐久性を優先して選ぶのがおすすめで、損傷や劣化が少ない丈夫な製品のほうが安心です。

 

 

デメリット②施工の質にバラつきがある

 

ホームセンターは、カーポートの施工の質にバラつきがあることもデメリットの一つです。

 

店舗ごとに施工を担当する業者が異なるため、どうしても職人の技術や経験に差がでてしまいがちです。同じホームセンターで購入したカーポートでも、施工業者によって仕上がりや耐久性に差が出ることがあります。

 

カーポートは施工が不十分だと、風に耐えられず倒れてしまったり、車のドアが柱にぶつかりそうになる不具合が起きる可能性もあります。

 

そのため、事前にホームセンターリフォームの評判や実績をチェックすることが大切です。併せて、ホームセンター以外の会社と比較することが大切です。価格や対応力、施工の質などに納得したうえで依頼すると、後悔は少なくなります。

 

 

デメリット③アフターサービスがメーカー保証のみ

 

ホームセンターでカーポートを施工する際、アフターサービスがメーカー保証の2年のみとなることが多いです。

 

店舗独自のメンテナンスサービスを提供しているところは少ないため、購入後のサポートは主にメーカーに依存する傾向があります。

 

万が一、施工後にカーポートに不具合が発生した場合、修理依頼を直接メーカーに連絡することになり、対応が遅れることも考えられます。

 

そのため、ホームセンターでカーポートの施工を検討する際は、価格だけでなくアフターサービスの内容も確認することが重要です。

 

 

ホームセンターにカーポートを依頼する前に！他社との比較が必須

 

 

こういった疑問にお答えしました。

 

ここまでの内容をざっくりまとめると、

 

 

 

 

 

ホームセンターのカーポートは、比較的低価格で魅力的ですが、3～4社は比較しないと、耐久性が劣っていたり、対応が良くなかったりするため、業者選びは慎重に行うことが重要です。

 

この記事は以上です。

 

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